発展期を迎えたレースカーテン業界も、昭和50年代から平成にかけて安定期に。
ヨーロッパからブランド物が流入し、少しずつ生地の輸入も増えて消費者の目も肥え始めました。
編み機の性能も格段に上がり、国内メーカーの機械設備の更新もより良いものへと進んでいきます。
問屋さんの要求も多岐に渡り、流通業界の取扱量も増えていきますが、この頃から流行柄の大量生産の波がメーカーに押し寄せてきます。
弊社も一例として「ミッキー〇ウス」のカーテンを大量に生産したことがあります。
また、同時に弊社では多少時流に逆らった手間のかかる商品開発も同時に進めていました。
当時、最新編み機は非常に高額で簡単に導入できるものではなく、試行錯誤を繰り返して商品を作り続けていた時期だったように思います。
この時期に手間をかけて作ったノウハウがあったからこそ、今もメーカーとして存続できているのかと思います。
写真は約40年前に展示会で好評だったものです。
遮熱や遮光などの機能性はなく、柄が勝負の時代でした。
今はこのような糸が作れなくなり、ある意味メーカーとしてやり甲斐のあった時代だったと思います。
つづく。