教えて!「レースカーテンのはじまり(安定期を終え、平成、そして令和へ)

昭和の安定期を終え、様々な商品やデザインが生まれては消えを繰り返す、平成から令和へ。

様々な需要に応えるべく発展した小売業界は時代の移り変わりとともに大きな変革を迎えます。

大手量販店や大型店舗の登場です。

様々な商品を1店舗内で比較検討できる利便性はお客様のニーズにマッチし、これら市場を大きく取り込み、各地域の小規模専門店は次第に淘汰されていきます。

店頭販売はニトリさんの一人勝ち状態となり、メーカーや工事店は生き残るものの、カーテン販売専門店は市場からほぼ消えてしまったように思います。

合わせて、この変化により1店舗でも大量販売が可能になった事で既製品の製造は海外に移り、中国などからの輸入品へと変わっていきました。

カーテン専門店の主力だったオーダーカーテンも、これら店舗でオーダーできる事から、消費者も多くのニーズを持つようになり、業界全体では多品種少量化がますます進む事となりました。

そんな時代の流れの中で、、、

弊社も、従来の既製品製造ではなく、コントラクト(物件対応)用の生地製造に移行して工場稼働を図りました。

具体的には、病院などで使用される「ネット一体型カーテン」の生産に注目し、商品開発を続けていきました。

幸い、機能性や日本製造という安心感、高度なレースデザインで培ったノウハウなども功を奏し、これらの生産は軌道に乗り、厳しい環境の中ではありますが、生産を続ける事ができています。

ニーズの多様化が進むことで、問屋さんやOEM受注の内容も更に細かい要望となり、汎用性のある商品を大量製造というよりは1枚1枚をオーダーに近い内容で製造する事が多く、この内容であればお客様から直接受注する事とほぼ同じであるため、大きな決断ではありましたが、約10年程前からネット販売を開始し、今に至っています。

ありがたい事に日々ご注文いただき、また同時に様々なご意見やご要望もある事から、よりご満足いただける商品やサービスを目指しスタッフ一同勉強の毎日です。

※写真は初めて採用された頃の弊社の病院用カーテン見本帳です。

関連記事